動物飼育学科は、葛西臨海公園にて魚類調査を実施しました。
近年、動物園でも水槽を使った展示が増えてきており、生徒たちに魚への関心を持たせることと、自然環境を取り巻く状況に関心を持たせることを目的とした魚類調査となります。
先ず、魚類を採集するのに投網を使用し魚の採集を試みます。
生徒たちは網を持って、魚を追っ掛けてガサガサ採集をしたかったようですが、今回は目的主旨と違うためガサガサ採集は行いません。
ガサガサ採集をすると環境を悪化させてしまう懸念があります。
投網を構えている生徒の足元を良く見てみると無数の穴が開いています。
その穴は、オサガニ、マメコブシガニと言ったカニの仲間の棲家であったりします。
むやみの自然環境に立ち入ってしまうと、そう言った弱い生き物にダメージを与えてしまうので、自然環境に立ち入るときはローインパクトの立ち入りを覚えて貰います。
続いては、釣りによる採集です。
魚釣りが初めてと言う生徒もいましたが、魚を釣るにも、魚のことを知らないと魚を釣ることもできませんし、魚が生息する環境のことに関心を持って貰えたらと思います。
時間が経つに連れて、生徒たちに魚(マハゼやハゼの仲間)が釣れはじめました。
「竿を動かし、餌をチョコチョコ動かすと良く釣れる」と言う言葉が学生たちの間で広がるようになりました。
生徒たちは、マハゼと言う魚が、肉食性の魚であることを自然と認識してきている様子でした。
今回の魚類観察では、魚種の同定、魚を取り巻く自然環境について学べることが多く得られた調査となりました。
最後には、皆で海辺のゴミ拾いを行い、来た時の自然環境より帰った後の自然環境を綺麗する。と言った気持ちを持ち、採集したハゼは皆で天ぷらにして美味しく頂き水産資源、海の富栄養化について学びを深めることができました。